オンライン講座をするにあたって、必須とも言えるのがオンライン学習プラットフォームです。近年はリスキリングが推奨されていることもあり、社会人になってからの学び直しへの需要が高まっています。
受講者が使いやすいと感じるサービスは多種多様です。オンライン学習プラットフォームを使う際は、受講者の動線を考えた上で選択しましょう。
この記事ではオンライン学習プラットフォームの機能や選び方について解説しています。ぜひ参考にしてください。
オンライン学習プラットフォームとは
オンライン学習プラットフォームとは、オンライン学習に必要な機能を搭載したプラットフォームです。インターネットを利用して手軽に学べるため、近年注目を集めています。
以下の2種類に分けられます。
講座のタイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
リアルタイム | 双方向でコミュニケーションができる | 時間に縛られる通信環境の影響を受けやすい |
オンデマンド | 録画映像でいつでも受講できる同じ内容を何度も繰り返し学べる | リアルタイムのコミュニケーションができない |
このように得手不得手があります。動画配信サイトのライブ配信・動画配信の関係と同じです。
どちらの学習スタイルを重視するのかで選ぶ必要があります。
オンライン学習プラットフォームの機能
オンライン学習プラットフォームは、その名の通りオンライン学習に重きを置いたツールです。サービスによって異なりますが、学習を補助してくれる機能が多く搭載されています。中でも代表的なものが以下の6つです。
- 講座配信と視聴環境の機能
- 講座やコンテンツデータの管理
- LPの作成
- 受講者の管理
- 受講者のマイページの作成
- 決済・販促機能
講座配信と視聴環境の機能
講座配信と視聴環境の機能は、多くのプラットフォームが提供しています。ただし、以下の点で違いがあります。
- Zoomなどの外部ツール
- 自社開発の独自ツール
前者はZoomが代表格です。多くの企業が利用しているツールでもあるため、スムーズに使えるでしょう。
一方、後者はGoogleが代表格です。Googleの独自ツール同士で連携しており、初めての方でも迷わず使えます。
講座配信と視聴環境にどのツールを使うかを、事前に確認しておくとスムーズです。
講座やコンテンツデータの管理
講座やコンテンツデータの管理ができる機能も搭載されています。受講者としては、ぜひとも欲しいと感じるものなので、機能の有無をチェックしておくと良いでしょう。
- 講義の動画
- 講義の資料・教材
- 動画
- 資料の整理・管理
これらの機能があると、講座やコンテンツデータの管理が非常に楽です。管理できるかどうかは導入前に確認しておくことをオススメします。
LPの作成
LPの作成も搭載されていることが多い機能です。LPとはランディングページの略で、販促用に使うWebサイトを指します。
1から作ろうとすると時間・手間・コストがかかるため、なるべくテンプレートが用意されているものを選びましょう。イメージに合うテンプレートを選択し、説明文やサービス内容を入力するだけの簡単な作業で作れてしまいます。
プログラミングのような専門知識も必要ありません。本格的な販促ページが欲しい際は、機能があるかをチェックしましょう。
受講者の管理
オンライン学習プラットフォームには、受講者を管理する機能も搭載されています。オンライン学習において必須とも呼べる機能です。特に以下の機能があると、管理面で大きな負担軽減に期待できます。
- コンテンツの購入履歴
- カリキュラムごとの視聴履歴
- スケジュール
- 受講料の支払い状況
- 受講者の情報
- 出欠管理
- 連絡
多機能であるほど様々なケースに対応できますが、コストの面で負担が大きくなるデメリットもあります。
受講者のマイページの作成
受講者のマイページを作成できる機能もあります。我々が普段使っている多くのサービスと同じく、IDとパスワードでログインできるタイプです。マイページがあるだけで、受講者の利便性を大きく向上させられます。
オンライン学習プラットフォームにおいて、重要な機能の1つです。
決済・販促機能
決済・販促機能が搭載されているプラットフォームもあります。機能を使えば、以下のような幅広い対応が可能です。
- 受講料の決済
- クーポン発行
- 割引
- トライアル用の無料期間の設定
決済方法が増えて楽になることは、受講者にとって利便性の向上という大きな魅力を生み出します。普段利用している決済方法がないだけで、受講を止めるといったことにもなりかねません。決済・販促方法の機能はチェックしておきましょう。
オンライン学習プラットフォームの代表的なタイプ
オンライン学習プラットフォームには、様々なタイプがあります。利用する際は、自分がどのような運営をしたいのかを明確にした上で、最適なプラットフォームを選ぶと良いでしょう。
特に良く使うタイプとして、以下の5つのタイプがあります。
- 講座の販売・運営に対応しているタイプ
- カリキュラム・コースに対応しているタイプ
- 動画に特化したタイプ
- 受講者の獲得に強いタイプ
- 海外製
講座の販売・運営に対応しているタイプ
オンライン学習において、販促LPの作成から決済までの機能が欲しい場合は、講座の販売・運営に対応しているタイプのプラットフォームがオススメです。オンライン学習において必要な業務全体を網羅的にカバーしてくれています。
サービスにもよりますが、サブスク機能やSNS連携といった人気の機能まであることも。販売に重きを置きたい場合は、こちらのタイプを選びましょう。
カリキュラム・コースに対応しているタイプ
受講者によって講座内容を分けたり、学習目的に合わせて内容を階層化したい場合は、カリキュラム・コースに対応しているタイプのプラットフォームがオススメです。体系的にカリキュラムを設計・提供したい方に向いています。
受講者に合わせた学習コースを提供できるため、取りこぼしなく学んでもらえます。
動画に特化したタイプ
動画を配信したり販売したりしたい場合は、動画に特化したタイプのプラットフォームがオススメです。近年はスマホで動画を見ることが増えたため、相性の良い学習カリキュラムを作れます。
サービスによって機能は様々ですが、以下のような機能があります。
- 動画講座の見放題
- 月額制のサブスク販売
- 動画の販売・レンタル
- 長尺の授業配信
- ライブ配信
- 視聴チケット発行
動画を使って何をしたいのかを決めた上で、導入すると良いでしょう。ただし、配信程度ならYouTubeなどのプラットフォームでも可能です。導入の際は、代替サービスとの比較もしてくださいね。
受講者の獲得に強いタイプ
受講者の獲得に重きを置いているプラットフォームもあります。提供したいスキルと学びたい生徒とのマッチング部分を強化しています。講座の認知度を高めたい場合に活用すると良いでしょう。
海外製
海外製のプラットフォームも見逃せないポイントです。サーバーと同じように、安価で機能も充実しています。サポート面で難がありますが、自分で解決できるのなら非常に使いやすい学習プラットフォームになってくれます。
中でもTeachableは代名詞とも呼べるプラットフォームです。以下の記事で解説していますので、ぜひ確認してみてください。
オンライン学習プラットフォームの選び方
オンライン学習プラットフォームを選ぶ際、どのようなポイントに注目すれば良いのでしょうか。様々なプラットフォームから自社に合ったものをとなると、どうしても迷ってしまいますよね。
もし迷った際は、以下のポイントを意識してみてください。
- 販売支援機能がじゅうじつしているか
- eラーニングに対応しているか
- 双方向コミュニケーションができるか
販売支援機能が充実しているか
集客や購入を重視したい場合は、販売支援機能をチェックしましょう。充実しているほど多様な施策を打てるからです。例えば、以下のような機能が実装されています。
- 購入につながりやすい動線設計のテンプレート
- ステップメール配信
- 早期割引
- 対象者のみの割引
- 枚数限定のクーポン発行
顧客獲得のためのマーケティングとしても活用できるため、知名度を上げたい場合にも便利です。
オンライン学習プラットフォームで販売を重視したいなら、充実度を確認しましょう。
eラーニングに対応しているか
eラーニングを実施する際は、対応しているかどうかも確認しましょう。オンライン学習の理解度や進捗管理の面で役に立ってくれます。他にも以下の機能があれば、受講者に良い印象を与えられる可能性があります。
- テスト機能
- 合格証の発行
これらはオンライン学習のモチベーションアップに必要です。継続受講にも繋がります。
途中での解約に悩む場合は、テストや採点、eラーニングに対応しているかどうかもチェックしてみてください。
双方向コミュニケーションができるか
受講者と直接コミュニケーションを取りたい場合は、双方向でのコミュニケーションが可能かどうかも確認しましょう。動画よりも密度の高い学習を提供できます。他にも、以下の効果に期待できます。
- コンテンツの改善
- 受講者のニーズを反映した新しいコンテンツの作成
- コミュニティ機能の実装
- レビュー受け付け
- チップ受け取り
受講者の声は、実際に体験しているからこそ聞ける生の声です。適切に反映していくことで、よりブラッシュアップした良いコンテンツを提供できます。
双方向コミュニケーションができるかどうかは、オンライン学習にとって重要なポイントです。
オンライン学習プラットフォームは使いたい機能があるかをチェックしよう
オンライン学習プラットフォームは、近年多くの人から注目を集めています。リスキリングが注目される今、希望者はますます増えることでしょう。
ですが、オンライン学習プラットフォームは万能ではありません。ソフト・ツールによって得手不得手があります。利用する際は、何を重要視するのかを明確にした上で選ぶようにしましょう。
もしオンライン学習プラットフォームで悩んでいるなら、『Revot』がオススメです。受講生の様子の見える化はもちろん、取得したデータをもとにAIが業務を助けてくれます。これまで100社以上の企業に導入され、経済産業省の支援プログラムにも採択されています。ぜひ1度お気軽にご相談ください。